遅摘みワイン
遅摘みワインとは
遅摘みワインはレイト・ハーヴェストとも呼ばれ(レイト=遅い ハーヴェスト=収穫)、通常の収穫時期よりも遅い時期に摘み取ったブドウから造ったワインのこと。
ブドウの実が完熟を越しても収穫せず、樹になった状態のままおいておくことで、果実中の水分が蒸発し、糖分が凝縮しやがて干しブドウのような外見になります。糖分、酸味、旨味の結晶のようなブドウを原料に造られる甘口ワインです。
ブドウの実が完熟を越しても収穫せず、樹になった状態のままおいておくことで、果実中の水分が蒸発し、糖分が凝縮しやがて干しブドウのような外見になります。糖分、酸味、旨味の結晶のようなブドウを原料に造られる甘口ワインです。
遅摘みワインになる条件
この遅摘みの技法はパスリヤージュ(Passerillage)と呼ばれ、どこでも行える技法ではなく、樹に実らせておく長い期間中が、温暖で乾燥した気候である事が条件となります。
フランスでは南西地方ジュランソンの甘口、アルザス地方のヴァンダンジュ・タルディヴ等で用いられます。また、基本的に貴腐の技法を用いるソーテルヌ地方でも、貴腐の付きが弱い年にパスリヤージュの実を使うことがあります。
フランスでは南西地方ジュランソンの甘口、アルザス地方のヴァンダンジュ・タルディヴ等で用いられます。また、基本的に貴腐の技法を用いるソーテルヌ地方でも、貴腐の付きが弱い年にパスリヤージュの実を使うことがあります。
世界の遅摘みワイン
遅摘みワインは、フランスの南西地方やアルザス、ドイツ、イタリア、ニュージーランド、チリなど、世界各国で生産されています。品種はセミヨン、ミュスカ、シュナン・ブラン、ソーヴィニヨン・ブランなどを中心として、地方ごとに様々な品種から造られています。
中でもフランスの南西地方では、ジュランソン、ソーシニャック、モンバジャックといった地区は、遅摘みワインの銘醸地としてよく知られています。
中でもフランスの南西地方では、ジュランソン、ソーシニャック、モンバジャックといった地区は、遅摘みワインの銘醸地としてよく知られています。
ジュランソン(Jurançon) フランス・南西地方
ブドウ畑はピレネー山脈に向かい合い、標高300メートルの高さの傾斜に広がる。暖かい晩秋、山から吹き下ろす南風により、パスリヤージュが可能となり、プティ・マンサンとグロ・マンサンを主体に甘口と辛口の白ワインが造られる。
ソーシニャック(Saussignac)・モンバジャック(Monbazillac) フランス・南西地方
ソーシニャック、モンバジャックでは、晩秋の午後に太陽光が当たりやすいという条件により、貴腐や自然のパスリヤージュで糖度が上昇したブドウから、甘口ワイン「モワルー」や極甘口ワイン「リコルー」といった遅摘みワインが造られる。
ヴァンダンジュ・タルディヴ(Vandanges Tardives) フランス・アルザス地方
雨が少なく、秋の日照に恵まれているアルザスでは、遅摘みによるパスリヤージュから甘口ワインが造られる。
ブドウ品種はゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、リースリング、ミュスカの高貴品種の中の単一品種で、手摘みで収穫され、収穫時の果汁の糖含有量が基準満たしていると、ヴァンダンジュ・タルディヴの表記が、AOCアルザスとAOCアルザス・グラン・クリュに認められる。
ブドウ品種はゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、リースリング、ミュスカの高貴品種の中の単一品種で、手摘みで収穫され、収穫時の果汁の糖含有量が基準満たしていると、ヴァンダンジュ・タルディヴの表記が、AOCアルザスとAOCアルザス・グラン・クリュに認められる。
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