エミリア・ロマーニャ (Emilia Romagna)
イタリア北東部に位置するエミリア・ロマーニャ (Emilia Romagna) 州は、州都のボローニャ (Bologna) 周辺から西側をエミリア地方、東側をロマーニャ地方と言い、2 つの地方が一つの州になって成立しました。
エミリア地方は、ランブルスコ (Lambrusco) と呼ばれる赤ワインが主力のスパークリング・ワインで知られ、ロマーニャ地方は、サンジョベーゼ種を用いた赤ワイン、アルバーナ種やトレッビアーノ種を用いた白ワインで知られています。
エミリア地方は、ランブルスコ (Lambrusco) と呼ばれる赤ワインが主力のスパークリング・ワインで知られ、ロマーニャ地方は、サンジョベーゼ種を用いた赤ワイン、アルバーナ種やトレッビアーノ種を用いた白ワインで知られています。
エミリア・ロマーニャは、安価な大容量ワインを生産・販売する事業者が拠点を置き、その為、大量生産された安価なワインを生産する地方と見做され、ワイン産地として、あまり注目を集めて来ませんでした。
しかしながら、近年、最高品質を目指す生産者がこだわり抜いたワイン造りを実践したり、絶滅危惧種やほぼ無名な品種を用いたワイン造りに挑戦したり、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネなどの国際品種から値頃感ある優れたワインを生み出したりして、エミリア・ロマーニャは、変革が急速に進んでいる地方として、世界中からの注目を集めつつあります。
しかしながら、近年、最高品質を目指す生産者がこだわり抜いたワイン造りを実践したり、絶滅危惧種やほぼ無名な品種を用いたワイン造りに挑戦したり、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネなどの国際品種から値頃感ある優れたワインを生み出したりして、エミリア・ロマーニャは、変革が急速に進んでいる地方として、世界中からの注目を集めつつあります。
エミリア・ロマーニャは、州の半分が肥沃な平野であり、古くから農業や畜産で栄え、昔からイタリアの中でも裕福な地方と言われてきました。
農業や畜産が盛んな為、「美食の地」として有名であり、パルマ産の生ハム、ボロネーゼのパスタ、チーズのパルミジャーノ・レッジャーノ、バルサミコ酢などが世界的に知られています。
農業や畜産が盛んな為、「美食の地」として有名であり、パルマ産の生ハム、ボロネーゼのパスタ、チーズのパルミジャーノ・レッジャーノ、バルサミコ酢などが世界的に知られています。
また、州都のボローニャは、世界最古の大学であり、現在もイタリア最高水準にあるボローニャ大学があります。
ボローニャ大学は、歴史上の人物では、ガリレオ・ガリレイ、コペルニクス、ダンテ、エラスムス、近代では、エンツォ・フェラーリ (フェラーリの創始者)、ロマーノ・プローディ (イタリア首相) など、多くの傑出した人材を輩出し、中世から続く学問の中心地という意味でも世界的に有名な地方です。
また、ボローニャ大学醸造学科は、ワイン生産を志す多くの学生が学び、ぶどう栽培とワイン醸造の研究を続けており、イタリアはもちろん世界のワイン産業に大きく貢献しています。
ボローニャ大学は、歴史上の人物では、ガリレオ・ガリレイ、コペルニクス、ダンテ、エラスムス、近代では、エンツォ・フェラーリ (フェラーリの創始者)、ロマーノ・プローディ (イタリア首相) など、多くの傑出した人材を輩出し、中世から続く学問の中心地という意味でも世界的に有名な地方です。
また、ボローニャ大学醸造学科は、ワイン生産を志す多くの学生が学び、ぶどう栽培とワイン醸造の研究を続けており、イタリアはもちろん世界のワイン産業に大きく貢献しています。
エミリア地方の特産であるランブルスコは、赤ワインを主力とするスパークリング・ワインですが、白・ロゼも生産され、また、甘口から辛口まで様々な種類があります。
ランブルスコは、甘みと渋み、酸のバランスに優れた果実感ある味わいが特徴の微発泡ワインであり、アルコール度数は辛口で 11 %、甘口だと 8 % 前後とスティル・ワインよりも低いです。
ランブルスコは、甘みと渋み、酸のバランスに優れた果実感ある味わいが特徴の微発泡ワインであり、アルコール度数は辛口で 11 %、甘口だと 8 % 前後とスティル・ワインよりも低いです。
ランブルスコは、複数の種類がありますが、特に、「ランブルスコ・ディ・ソルバーラ」 (辛口、繊細でフレッシュな味わい) 、「ランブルスコ・グラスパロッサ・ディ・カステルヴェトロ」 (甘口、力強くフルボディ)、「ランブルスコ・ディ・サラミーノ・ディ・サンタ・クローチェ」 (辛口・甘口の中間、食事との相性に優れる) が高級とされています。
白ワインについても、寒暖差が大きく冷涼な標高の高い地域を中心に生産され、マルヴァジア・ビアンカ・ディ・エミリア・ロマーニャ種やグレーコ種などを用いて、芳醇ながら酸とミネラルにより爽やかな味わいの優れたワインが生み出されています。
ロマーニャ地方のワインとして有名なのは、サンジョベーゼ種を用いた、DOC サンジョベーゼ・ディ・ロマーニャです。
サンジョベーゼ・ディ・ロマーニャは、いきいきとした酸と優美で新鮮な果実味を特徴とするワインとして人気のあるワインです。
サンジョベーゼ・ディ・ロマーニャは、いきいきとした酸と優美で新鮮な果実味を特徴とするワインとして人気のあるワインです。
なお、ロマーニャ地方は、サンジョベーゼ種を 1700 年頃から使用しており、「サンジョベーゼ種は、ロマーニャ地方を起源としている可能性がある」 (ニコラス・ベルフレージ氏) と言われています。
また、ボローニャ大学は、1960 年代初めに、サンジョベーゼ種のクローンに関する調査をイタリアで初めて実施します。
ボローニャ大学は、その 20 年後に、「RL Bosche」「R24」という果房が小ぶりで低収量、ウイルスフリーな優れたクローンの開発に成功します。
とりわけ、「R24」は、サンジョベーゼ種の植え替えの度に選択されてイタリア各地に広がり、イタリアのワイン造りに不可欠な存在になっています。
また、ボローニャ大学は、1960 年代初めに、サンジョベーゼ種のクローンに関する調査をイタリアで初めて実施します。
ボローニャ大学は、その 20 年後に、「RL Bosche」「R24」という果房が小ぶりで低収量、ウイルスフリーな優れたクローンの開発に成功します。
とりわけ、「R24」は、サンジョベーゼ種の植え替えの度に選択されてイタリア各地に広がり、イタリアのワイン造りに不可欠な存在になっています。
白ワインは、DOCG アルバーナ・ディ・ロマーニャ、DOC トレッビアーノ・ディ・ロマーニャが良く知られています。
ロマーニャ地方の石灰岩質の土壌から、主にアルコール度数が高めな爽やかでフローラルな辛口白ワインが生み出されています。
ロマーニャ地方の石灰岩質の土壌から、主にアルコール度数が高めな爽やかでフローラルな辛口白ワインが生み出されています。
また、ロマーニャ地方は、陰干ししたぶどうから造られる甘口ワインの「パッシート」が生産されており、とりわけ、アルバーナ種とトレッビアーノ種から生み出されるロマーニャ地方の「パッシート」は、非常に良質なことで知られています。
なお、DOCG アルバーナ・ディ・ロマーニャは、イタリアの白ワインで初めて、1987 年に DOCG として指定されたアルバーナ種 95 % 以上で造られるワインです。
アルバーナ種は、ローマ時代から栽培されている伝統品種であり、淡い黄色の色調を持ち、アロマからはハチミツやエキゾチックなトロピカルフルーツ、熟した洋ナシのニュアンスが感じられ、辛口は勿論、甘口ワインも素晴らしいワインが生み出されます。
アルバーナ種は、ローマ時代から栽培されている伝統品種であり、淡い黄色の色調を持ち、アロマからはハチミツやエキゾチックなトロピカルフルーツ、熟した洋ナシのニュアンスが感じられ、辛口は勿論、甘口ワインも素晴らしいワインが生み出されます。
エミリア・ロマーニャの銘醸地
イタリアのワイン産地・生産者
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