ドイツ・ワインとリースリング (Riesling)

ドイツのリースリング ワイン通販 レ・ブルジョン

リースリング (Riesling) は、ドイツ・ワインを代表する主力品種です。リースリングはドイツにおけるぶどう栽培面積の 22.1 % を占めていて、質・量共にドイツのナンバー・ワン品種と言えます。世界中にあるリースリングのぶどう樹のうち、ほぼ 3 分の 2 がドイツで栽培されています。

リースリングは、寒さに強く、晩熟タイプのぶどう品種な為、寒い地域でゆっくり時間をかけて成熟し、真価を発揮するぶどう品種です。ぶどう栽培の北限であり、収穫シーズンである秋に雨が少ないドイツはリースリングにとって最適な産地であると言えます。

過去 20 年間における著しい品種改善によって、ドイツのリースリングは、「ドイツ・ブランド」の一部を構成するまでになったと言えます。ドイツにおけるリースリングの代表的な栽培地は、モーゼルとラインガウです。

リースリングの起源はドイツであるというのが有力であり、なかでもファルツ地方ではないかと言われています。ドイツにおいて、リースリングが確認できる世界最古の文献は、1435 年のリュッセルスハイム市の会計明細書で、リースリングの苗木 6 本の売買記録が残っています。

リースリングの多様なスタイル

リースリングほど使い道の多い白ワインは他に無く、高品質な極めて多様なワインのスタイルを醸し出しています。軽く繊細で控えめにもなりますが、力強く芳醇にもなります。リースリングは、辛口、やや辛口、甘口、高貴な甘口ワインとしても、素晴らしい能力を発揮します。リースリングは、果実感に富み、晩秋になっても自然の酸が溢れ、果実感と酸が凝縮された糖とバランス良く組み合わさります。リースリングは、甘味またはエキス分、或いはその両方が充実し、糖・酸・果実味・アルコールのバランスが適切である限り、良質なリースリングは、優れたパフォーマンスを示します。例えば、最上のベーレンアウスレーゼ、トロッケンベーレンアウスレーゼ、或いはアイスヴァインにおける糖と酸のバランスは、長い年月の熟成を経ても維持されます。

テロワールを映し出し、熟成する能力

リースリングは、テロワールをよく映し出す性質のために、樽での香り付けは基本的に行わず、泥灰岩、石灰岩、粘板岩などの土壌に応じて、味わいが異なってきます。また、酸がしっかりしていることから、酒齢を重ねる能力に優れた品種であり、数十年、時には、1 世紀を超えても、さわやかで控えめで、果実感に溢れていて、独特であって複雑な味わいを維持できる品種であると言われています。また、熟成したリースリングには、石油のようなペトロール香が感じられるようになり、クリーミーで複雑な風味になってきます。

辛口のリースリングについても、アルコール度数が高くなくても、熟成能力に長けていて、ぶどう畑とぶどうが優れている限り、熟成と共に印象的な味わいを獲得できると言えます。

このようにドイツ・ワインにおけるリースリングは、「ドイツ・ワイン」というブランドを形成するドイツの代表品種であり、様々なスタイルのワインに用いられ、夫々の土地が持つテロワールを反映し、長期の熟成に耐え得る能力を持つ優れた品種であると言えます。

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