シャンパーニュのぶどう品質やブレンドの重要性

シャンパーニュとぶどう品質、ブレンド ワイン通販 レ・ブルジョン

シャンパーニュの個性や品質を決める決定的な要素として先ず、原料となるぶどうの品質、次にワインのブレンドにおける匠の技が挙げられます。

ぶどうの品質 ~トップ・キュヴェにはグラン・クリュのぶどうを用いる~

例えば、大手シャンパーニュ・ハウスのトップ・キュヴェやヴィンテージ・シャンパーニュには、ほぼ例外無く、グラン・クリュ (Grand Cru, 特級畑) に指定された村のぶどうから造られたワインを主力として用いています。

シャンパーニュのビックハウスに属する販売促進チームは、彼らのシェフ・ド・カーヴによる魔法のようなブレンドの技を芸術として時として声高に記述しています。しかし、ブレンドの技が如何に重要で魅惑的なものであろうと、偉大なシャンパーニュの最大の必要条件は、他の全てのワインと同様に、ぶどう畑にあると言われています。

例えば、シャルル・エドシックの故ダニエル・ティボー氏は、最高のブレンダーと言われていましたが、ダニエル・ティボー氏は、いつも素直に「シェフ・ド・カーヴは、魔法使いではない。シャンパーニュの質を決めるのは、原料であるぶどうなのだ。」と言っていたそうです。

最良の醸造長は、ぶどうの成長を見守るために、1 日の大半をぶどう畑で過ごしており、そして、醸造長の多くは、ぶどう栽培家の息子もしくは娘です。例えば、ヴーヴ・クリコの醸造長であるジャック・ぺテルス氏、ドン・ペリニヨンの醸造長であるリシャール・ジョフロワ氏などです。

ブレンドにおける匠の技

秀逸なシャンパーニュは、一般にグラン・クリュ (Grand Cru, 特級畑) に指定された村のぶどうを原料にして造られています。そして、醸造長が、ハウスのプレステージュまたはトップ・キュヴェを造り上げる時には、グラン・クリュ (Grand Cru, 特級畑) の村から作り上げられたワインをパレットに並べて、ブレンドを決めていきます。

17 あるグラン・クリュ (Grand Cru, 特級畑) の村のなかで、ピノ・ノワールで最も好まれている村は、多くの場合、アイと言われ、ブレンドに調和ときめの細かさをもたらし、ヴェルズネーは、酸と骨格、ブージーは芳醇な果実味を夫々もたらしていきます。

また、シャルドネの場合、ル・メニル・シュル・オジェが最も好まれ、シャンパーニュにミネラル香と長い余韻をもたらし、オジェはより丸みのある蜂蜜ような豊かさ、アヴィズは鉛筆の芯の優美さ、クラマンは躍動感、シュイィはキレの良い辛口の明晰さをもたらします。

どの村のワインを好むかは、造り手の好み、シャンパーニュ造りにおける目指す姿や世界観が反映するため、例えばクリュッグの場合、極上のフィネスを持つグラン・クリュ (Grand Cru, 特級畑) のアンボネイを最も称賛し、北向きのヴェルジの愛らしい塩気と繊細な味わいを重視しています。

プルミエ・クリュ (1er Cru, 一級畑) では、マルイユ・シュル・アイが持つ無比の堅固さと長期熟成の可能性、トレパイやキュイが持つ強烈な酸などが重視され、ヴィンテージ・シャンパーニュのブレンドにおいて、超絶した演技を披露します。

シャンパーニュ・ハウスにおいては、優れたぶどう畑から収穫されるぶどうから造られるワインの個性を踏まえて、醸造長がワインのブレンドを決め、幾重にも折り重なるフレーバーのパレットが多くの糸から成る織物のように響き合うようにシャンパーニュを造り上げていきます。

シャンパーニュにおいては、第一に、原料となるぶどうの品質と、次に、ブレンドの匠によって、シャンパーニュの個性が決まり、優れたシャンパーニュが生み出されると言えます。

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