シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ (Chambertin Clos de Beze) について

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズは、630 年にブルゴーニュ大公がベーズ修道院に土地を寄進し、ベーズ修道院の僧侶たちによって拓かれた区画です。ブルゴーニュのぶどう畑の中でも最も古いぶどう畑のひとつであり、ベーズ修道院の僧侶たちによって古くから素晴らしいワインが生み出されてきました。

13 世紀に開拓されたシャンベルタンよりも 600 年ほど前からぶどう栽培とワイン造りが行われ、傑出したワインを生み出す名高い区画として古くから知られ、シャンベルタンのぶどう畑を開墾したベルタン氏がお手本にしたぶどう畑でもあります。

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズは、かつて頑丈な石垣で囲まれていたと伝えられいていますが、その遺構を示す証拠はないようです。ぶどう畑の斜面は、シャンベルタンよりもやや東向きであり、日照がシャンベルタンよりも長く、シャンベルタンのようにぶどう畑を冷たい風が吹き抜ける位置にもないことから、ぶどうの成熟は、シャンベルタンよりも早くなります。シャンベルタン・クロ・ド・ベーズのぶどう畑は、シャンベルタンよりも 5 m 高い位置にあり、程よい傾斜があるため、排水に優れています。

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの区画は、厚い石灰岩の岩盤上にあり、土壌の色は薄く、表土厚くはありません。岩盤が表土から浅い位置にあるため、上質なシャンベルタン・クロ・ド・ベーズのワインは、ミネラルが多く備わっています。また、生産されるワインは、フィネスを備え、「類稀な力強さを備えた、上品で繊細なワイン」 (フランス・ワイン、テロワール・アトラス) であり、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズのワインは、グラン・クリュ (Grand Cru, 特級畑) のミュジニーとしばしば比べられます。

• ジュヴレ・シャンベルタン
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