ラヴォー渓谷の扇状地に広がるプルミエ・クリュ (1er Cru, 一級畑)
ジュヴレ・シャンベルタンのラヴォー渓谷へと上がっていく曲がりくねった道を上がっていくと、ラヴォー渓谷の開口部に広がる扇状地の上部にプルミエ・クリュ (1er Cru, 一級畑) のぶどう畑が広がっています。クロ・デュ・シャピトル (Clos du Chapitre)、シャンポネ (Champonnet)、クレピヨ (Crapillot) の区画がプルミエ・クリュ (1er Cru, 一級畑) に指定されています。
プルミエ・クリュ (1er Cru, 一級畑) に指定されている区画は、ラヴォー渓谷の扇状地において最も素晴らしいテロワールを占めています。「これらのワインには、しっかりした骨格よりも、繊細さが表れる。また、粘土の多い土壌のため、粘性にも富んでいるが、特有の微気候がこの地の特徴を際立たせているのに一役買っている。」 (フランス・ワイン、テロワール・アトラス) と言われ、力強いワインを生み出すジュヴレ・シャンベルタンのなかにあって、繊細さを持つワインを生み出しています。
ジュヴレ・シャンベルタン南部のプルミエ・クリュ (1er Cru, 一級畑)
ジュヴレ・シャンベルタン南部のプルミエ・クリュは、グラン・クリュ (Grand Cru, 特級畑) の「衛星ブロック」とよぶことができる区画です。それぞれのプルミエ・クリュ (1er Cru, 一級畑) が、直接グラン・クリュ (Grand Cru, 特級畑) に接していて、プルミエ・クリュ (1er Cru, 一級畑) 同士が繋がっているぶどう畑が少ないからです。
傑出したプルミエ・クリュ (1er Cru, 一級畑)、ベル・エール、クロ・デ・イサール、レ・コルボ―
周囲をグラン・クリュ (Grand Cru, 特級畑) に囲まれ、丘の最上部近くにあるベル・エール (Bel-Air) という区画は、丘の頂に近いぶどう畑であるため、畑名である「美しい空気」の通り、爽やかな風がいつも吹いている極上の区画です。シャンベルタン・クロ―・ド・ベーズとリュショット・シャンベルタンという傑出した区画に挟まれた絶好の立地にあり、新鮮なスタイルで美味しいワインが生み出されています。
リュショット・シャンベルタンの北端に接しているプルミエ・クリュ (1er Cru, 一級畑) に、クロ・デ・イサールがあります。僅か0.61 ha のフェヴレが所有するモノポール (Monopole, 単独所有畑) であり、「あらゆる努力を払ってでも見つけたいワインの 1 本。」 (ビル・ナンソン氏) と称賛される素晴らしいワインが生み出されています。
マジ・シャンベルタンの南側に接しているレ・コルボ―は、南部ジュヴレ・シャンベルタンを体現する素晴らしいワインが生み出されています。レ・コルボ―は、畑の土壌に鉄分が多く、力強さを備えたワインが造られている。「レ・コルボ―の畑から造り出されるワインは、秀逸なものばかりである。」 (ビル・ナンソン氏) と評価され、いずれの生産者からのワインも総じて評価が高く、探す価値のあるワインとして知られています。
