シャトー・モンローズ 2013年 について
メドック格付第2級シャトー・モンローズ。メドックでも地の利に恵まれたシャトーであり、同じくサン・テステフで格付第2級のシャトー・コス・デストゥルネルと人気を二分しています。
カベルネ・ソーヴィニヨン主体で造られるワインは、凝縮感に富み、しっかりした構造でタンニンがありながらも、すべてのフィネスを備えています。グラン・クリュ・クラッセのエレガンス。熟成するにつれて、繊細で複雑なブーケが生まれます。
2013 年のワインは、他の年よりも厳しい一般的な気候条件が特徴であり、モントローズが享受するテロワールと微気候の重要性が際立っています。このヴィンテージは、気候が 2013 年とよく似ている 1998 年のような古典的なヴィンテージと並んで、質的には優れたヴィンテージの一つになりました。
2013年ヴィンテージは、カベルネ・ソーヴィニヨン 68%、メルロー 29%、カベルネ・フラン 3%。
収穫日は9月26日~10月16日。
非常にフレッシュでミントの香りがあり、ラズベリーの香りと、ほのかにキャラメルの風味を伴うグリルしたトーストのタッチが特徴です。アタックはクリーンでエネルギッシュ。バランスが取れており、甘草の香りを示す素晴らしいホールド感があります。タンニンはシルキーでエレガント。
カベルネ・ソーヴィニヨン主体で造られるワインは、凝縮感に富み、しっかりした構造でタンニンがありながらも、すべてのフィネスを備えています。グラン・クリュ・クラッセのエレガンス。熟成するにつれて、繊細で複雑なブーケが生まれます。
2013 年のワインは、他の年よりも厳しい一般的な気候条件が特徴であり、モントローズが享受するテロワールと微気候の重要性が際立っています。このヴィンテージは、気候が 2013 年とよく似ている 1998 年のような古典的なヴィンテージと並んで、質的には優れたヴィンテージの一つになりました。
2013年ヴィンテージは、カベルネ・ソーヴィニヨン 68%、メルロー 29%、カベルネ・フラン 3%。
収穫日は9月26日~10月16日。
非常にフレッシュでミントの香りがあり、ラズベリーの香りと、ほのかにキャラメルの風味を伴うグリルしたトーストのタッチが特徴です。アタックはクリーンでエネルギッシュ。バランスが取れており、甘草の香りを示す素晴らしいホールド感があります。タンニンはシルキーでエレガント。
タイプ 赤ワイン フルボディ
生産地 フランス ボルドー
サン・テステフ
品種 カベルネ・ソーヴィニヨン 68%
メルロー 29%
カベルネ・フラン 3%
容量 750ml
格付 A.O.C. サン・テステフ
生産地 フランス ボルドー
サン・テステフ
品種 カベルネ・ソーヴィニヨン 68%
メルロー 29%
カベルネ・フラン 3%
容量 750ml
格付 A.O.C. サン・テステフ
モンローズ (Montrose)
モンローズは、巨大で、濃厚でパワフル、驚くほど良く熟成するワインで知られ、格付けが見直されるならば、第 1 級に認定されると称賛されるボルドーのトップ生産者。
モンローズ (Montrose) は、サン・テステフ (Saint-Estephe) 村にて傑出したワインを生産するメドック第 2 級格付けのシャトーです。
モンローズの設立は、1815 年であり、他のトップ・シャトーに比べて、遅い時期に設立されたものの、比較的短期間にその実力を見せつけ、1855 年に制定されたメドック格付けにて第 2 級に指定されました。
モンローズの設立は、1815 年であり、他のトップ・シャトーに比べて、遅い時期に設立されたものの、比較的短期間にその実力を見せつけ、1855 年に制定されたメドック格付けにて第 2 級に指定されました。
モンローズの土地は、かつて、カロン (Calon) 村の一部であり、セギュール (Segur) 家が所有していましたが、1778 年にエチエンヌ・テオドール・デュムーラン (Etienne Theodore Dumoulin) 氏が購入しました。
エチエンヌ・テオドール・デュムーラン氏は、春になるとヒースの赤い花でピンク色に染まった土地を「モンローズ」 (Montrose, バラの小山) と名付けたと言われています。
エチエンヌ・テオドール・デュムーラン氏は、春になるとヒースの赤い花でピンク色に染まった土地を「モンローズ」 (Montrose, バラの小山) と名付けたと言われています。
その息子で同名のエチエンヌ・デュムーラン (Etienne Dumoulin) 氏は、購入した土地の南側にあるランド・ド・レスカルジョン (カタツムリの土地, Lande de l’Escargeon) と呼ばれる砂利の多い雑木林の可能性に気が付き、そこを切り拓いてぶどうを植えました。
エチエンヌ・デュムーラン氏は、1815 年にシャトーを設立し、1825 年には、ぶどう畑は 6 ha の広さになって、小さな邸館とセラーが建設され、1855 年の時点では、所有する土地の面積は 96 ha、その内、80 ha がぶどう畑として利用されるまでに発展しました。
また、エチエンヌ・デュムーラン氏の造るワインは、シャトー設立以来、瞬く間に評判となり、数あるボルドー・ワインの中でもトップ・クラスの評価を獲得しており、1855 年のメドック格付けにて第 2 級に指定されるという栄冠を享受することが出来ました。
エチエンヌ・デュムーラン氏は、1815 年にシャトーを設立し、1825 年には、ぶどう畑は 6 ha の広さになって、小さな邸館とセラーが建設され、1855 年の時点では、所有する土地の面積は 96 ha、その内、80 ha がぶどう畑として利用されるまでに発展しました。
また、エチエンヌ・デュムーラン氏の造るワインは、シャトー設立以来、瞬く間に評判となり、数あるボルドー・ワインの中でもトップ・クラスの評価を獲得しており、1855 年のメドック格付けにて第 2 級に指定されるという栄冠を享受することが出来ました。
「モンローズの畑は、メドックで最も地の利に恵まれたシャトーの一つであり、セラーに関しては、このコミューンで最も欠点が無く、清潔で管理されたものである。モンローズといえば、長年、安心して飲めるようになるまでに何十年も寝かせなければならない。巨大で、濃厚でパワフルなワインをつくることで知られてきた。」 (R. パーカー氏) と評価され、スケールが大きなワインを生み出す素晴らしい生産者として、ボルドーのトップ・シャトーの一つに位置付けられています。
また、モンローズは、「サン・テステフのラトゥール」と呼ばれ、「ラトゥール (Latour) 同様に、モンローズは、深い色、しっかりとした力強い酒駆、若い時は厳しいが、驚くほど良く熟成するワインによって評価を高めてきた。」 (ヒュー・ジョンソン氏) と言われ、極めて長命な、熟成によって真価を発揮する極上ワインを生み出し続けています。
モンローズの傑出したワインを支えているのは、モンローズの恵まれたテロワールです。
「それは、長い間、モンローズの評判を支えてきたシャトーの礎石である。ジロンド川から 800 m ほど内陸部に入った砂利の尾根にあるぶどう畑は、ラトゥール (Latour) やレオヴィル・ラス・カーズ (Leoville Las Cases) のアンクロ (Enclos) と同じ土壌構成をしている。その砂利層は、厚く堆積し、大きめの小石の間を縫うように、鉄分の多い砂と泥灰土の粘土 (12%) が間隙を埋めている。緩やかな傾斜は、良好な排水をもたらし、南東を向いているために日照にも恵まれ、また温暖な気温をもたらすジロンド川にも近いことから、ぶどう果実の成熟にとっては、理想的な環境である。」 (ヒュー・ジョンソン氏) と言われ、ぶどう栽培に絶好な条件が揃っている恵まれた土地であると言うことが出来ます。
「それは、長い間、モンローズの評判を支えてきたシャトーの礎石である。ジロンド川から 800 m ほど内陸部に入った砂利の尾根にあるぶどう畑は、ラトゥール (Latour) やレオヴィル・ラス・カーズ (Leoville Las Cases) のアンクロ (Enclos) と同じ土壌構成をしている。その砂利層は、厚く堆積し、大きめの小石の間を縫うように、鉄分の多い砂と泥灰土の粘土 (12%) が間隙を埋めている。緩やかな傾斜は、良好な排水をもたらし、南東を向いているために日照にも恵まれ、また温暖な気温をもたらすジロンド川にも近いことから、ぶどう果実の成熟にとっては、理想的な環境である。」 (ヒュー・ジョンソン氏) と言われ、ぶどう栽培に絶好な条件が揃っている恵まれた土地であると言うことが出来ます。
モンローズは、1970 年代から 1980 年代の初めに、困難なヴィンテージと多すぎる収量に、1983 年に見舞われた葡萄蛾による病害によって、理想とするモンローズの姿からかけ離れたヴィンテージが続いた時期があります。
しかしながら、1986 年のヴィンテージにて、堅固なモンローズ・スタイルは復活し、さらに最も恵まれた年には、円熟味と芳醇さが付け加えられていきました。
しかしながら、1986 年のヴィンテージにて、堅固なモンローズ・スタイルは復活し、さらに最も恵まれた年には、円熟味と芳醇さが付け加えられていきました。
モンローズは、1986 年以降、素晴らしいヴィンテージを幾つも生み出し、1990 年代後半から、2000 年代前半には、堅固な長期熟成型ワインとして、完全に復活します。
そして、2006 年には、モンローズのオーナは、1896 年以来、モンローズを長年所有してきたシャルモニュー (Charmolue) 家から、マーティン・ブイジュ (Martin Bouygues) 氏とオリヴィエ・ブイジュ (Olivier Bouygues) 氏の兄弟に変わります。
そして、2006 年には、モンローズのオーナは、1896 年以来、モンローズを長年所有してきたシャルモニュー (Charmolue) 家から、マーティン・ブイジュ (Martin Bouygues) 氏とオリヴィエ・ブイジュ (Olivier Bouygues) 氏の兄弟に変わります。
ブイジュ (Bouygues) 兄弟は、シャトーの取得と同じ 2006 年に、シャトー・オー・ブリオン (Ch. Haut-Brion) にて、40 年以上に亘って技術責任者と支配人を務めた伝説的な醸造家ジャン・ベルナール・デルマス (Jean-Bernard Delmas) 氏を社長として招聘します。
ジャン・ベルナール・デルマス氏については、「オー・ブリオンにおける経験の中で培った彼の技と勘は、今、より洗練されたモンローズの中で発揮されている。」 (ヒュー・ジョンソン氏) と言われ、モンローズの評価を更に高める原動力になりました。
ジャン・ベルナール・デルマス氏については、「オー・ブリオンにおける経験の中で培った彼の技と勘は、今、より洗練されたモンローズの中で発揮されている。」 (ヒュー・ジョンソン氏) と言われ、モンローズの評価を更に高める原動力になりました。
ブイジュ兄弟は、モンローズの取得後、醸造設備やセラーの刷新に取り組み、数々の最新鋭醸造設備や環境を意識した設備を導入しました。
ジャン・ベルナール・デルマス氏は、「これらは、ブイジュ兄弟がやろうとしている持続可能な成長の手本を示す試みの一つだ。」と説明しています。
ジャン・ベルナール・デルマス氏は、「これらは、ブイジュ兄弟がやろうとしている持続可能な成長の手本を示す試みの一つだ。」と説明しています。
また、ぶどう栽培の面において、ジャン・ベルナール・デルマス氏は、「全般的に質の高いワインが出来るなら、他に何を革新する必要があるというのだろうか。」と言い、ぶどう畑の素晴らしさを強調しつつ、「以前は、同じ小区画を同じ順番でというように、機械的に考えて収穫をしていた。しかし、現在われわれは、ぶどうの成熟度を見て、小区画ごとに最適な時期を判断し、さらに同じ小区画でも、中心部と周辺部では分けて収穫している。そこに成熟の違いがあるからね。」と言い、よりきめ細かにぶどう畑を管理して収穫時期を見極め、ワインの品質に磨きをかけています。
ジャン・ベルナール・デルマス氏は、2011 年にモンローズの社長を引退しますが、その後もコンサルタントとしてモンローズに残ってワインの品質向上に貢献し、2019 年に、周囲から惜しまれつつ他界します。
モンローズの評価は、その後も極めて高い水準にあり、例えば、2020 年ヴィンテージにてワイン・アドヴォケイト誌で 100 点を獲得、「格付けが見直されることがあれば、モンローズはメドックの第 1 級に格付けされるかもしれない。」 (R. パーカー氏) と称賛され、ボルドーのトップ・シャトーのひとつとして、輝き続けています。
モンローズの評価は、その後も極めて高い水準にあり、例えば、2020 年ヴィンテージにてワイン・アドヴォケイト誌で 100 点を獲得、「格付けが見直されることがあれば、モンローズはメドックの第 1 級に格付けされるかもしれない。」 (R. パーカー氏) と称賛され、ボルドーのトップ・シャトーのひとつとして、輝き続けています。