マランジュ (Maranges, Bourgogne)
美しい丘陵に広がるぶどう畑
アペラシオンとして認定されたのは、1989年とブルゴーニュで最も新しく、骨格の強い赤ワイン、厚みのある白ワインが生産されます。
マランジュの東には、中央運河 (Canal de Centre) が流れ、ペニッシュ (Penichard) という平底船による観光クルーズ旅行ができ、ブルゴーニュの自然を満喫できます。
マランジュは、自然豊かな丘陵地帯にあり、谷や丘が連なり、森とぶどう畑の混在する緩やかな丘陵に、ぶどう栽培農家やワイン生産者の建物が佇む風光明媚なアペラシオンです。
優れた日照条件、上質なワイン
マランジュのぶどう畑は、日照時間の長い南から南東に面した斜面に広がり、太陽を燦燦と浴びるため、ぶどう栽培に最適な条件が揃っています。
マランジュで生産されるワインは、赤ワインが98%、白ワインが2%と、赤ワインが圧倒的に多い産地です。
マランジュの赤ワインは、日照に恵まれた産地らしく、濃い色調で紫を帯びた輝くルビー色を呈し、滑らかなタンニン、しっかりした骨格と果実味が特徴です。
少量ながら生産される白ワインは、優美な金色を呈し、トロピカル・フルーツのようなアロマが特徴的で、若いうちから良く開き、味わいに厚みのあるワインです。
評価の高い一級畑
マランジュで最も評価の高い区画は、ドジズ・レ・マランジュの集落から東側に広がる 1er Cru (一級畑) の南向き斜面です。
標高 250~450m に広がる 1er Cru (一級畑) の土壌は、ジュラ期中期に生成された石灰岩で構成されています。
標高が高く、日照に恵まれた斜面は、日夜・夏冬の寒暖差が大きく、凝縮感ある健全なぶどうを収穫できます。
とりわけ、生産される 1er Cru (一級畑) の赤ワインは、豊かな酸が長期の熟成を支えて、10年程度の熟成を経て真価を発揮し、森の腐葉土を想わせる香り、甘草や胡椒の風味を伴い、タンニンが溶けて滑らかな味わいの上質なワインになります。