アルフレッド・トリタン (Alfred Tritant)
アルフレッド・トリタンは、グラン・クリュのブジーとアンボネイという素晴らしいテロワールを見事に描写するシャンパーニュを生み出すマイクロ・レコルタン・マニュピュラン。
アルフレッド・トリタン (Alfred Tritant) は、シャンパーニュにある名高い 17 のグラン・クリュ村のひとつ、ブジー (Bouzy) にて、1850 年から続く、ぶどう栽培農家の家系を起源とする造り手です。
世界大恐慌によって、シャンパーニュが苦境に陥り、ぶどうの買い取り価格が下落していた 1930 年に、アルフレド・トリタン (Alfred Tritant) 氏は、自ら瓶詰めを行って、自らブランドで販売することを決意、レコルタン・マニピュラン (Recoltant-Manipulant, 自家栽培醸造家) のメゾンを設立しました。
2000 年からは、6 代目当主ジャン・リュック・ウェベール・トリタン (Jean-Luc Weber-Tritant) 氏がメゾンを運営しており、何れもグラン・クリュ (Grand Cru) 格付けのブジー (Bouzy) 村に 1.62 ha、アンボネイ (Ambonnay) 村に 1.09 ha、合計 2.71 ha のぶどう畑を所有しています。
アルフレッド・トリタンは、所有するぶどう畑の面積が 2.71 ha と小さく、マイクロ・レコルタン・マニピュランと位置付けられる生産者であり、ぶどう畑の面積が小さいこともあり、ぶどう栽培はきめ細かく、ワイン造りは丁寧に、品質を重視したシャンパーニュ造りを実践しています。
アルフレッド・トリタンは、メゾン継承直後の 2000 年から、早速、実質ビオロジック農法と言える極めて厳格なリュット・レゾネ農法を導入し、2015 年には完全なビオロジック農法に移行、2019 年に「HVE level 3 (最高段階)」の認証を取得の上、2023 年には、「Ecocert」によるビオロジックの認証を取得しています。
ジャン・リュック・ウェベール・トリタン氏は、「ブジーとアンボネイという、モンターニュ・ド・ランスを代表するグラン・クリュ畑を継承する幸運に恵まれました。畑の面積が小さいことは、ビジネス的にはデメリットですが、品質的には大きなメリットになります。私は、私の畑のぶどう樹 1 本 1 本の特性がすべて頭に入っています。ぶどうの一粒一粒は、ぶどう樹たちが恵み与えてくれる命の結晶であり、『美味しいシャンパンになってほしい』というぶどう樹たちの願いに応えるためにも、(シャンパーニュでは選果は極めて珍しい) 一粒一粒厳しく選果することをフィロソフィーとしています。」と言い、小規模生産者であるからこそ可能と言える、あくなき品質へのこだわりと生産するシャンパーニュの品質に対する自信を語ります。
アルフレッド・トリタンは、除梗せずに厳しい選果を行い、発酵は原則として天然酵母のみを用い、出来るだけ自然な形で醸造を行っています。
醸造にはステンレスタンクを用い、ドサージュ (Dosage, 補糖) は、ぶどうの濃縮果汁を用いています。
醸造にはステンレスタンクを用い、ドサージュ (Dosage, 補糖) は、ぶどうの濃縮果汁を用いています。
アルフレッド・トリタンが所有するぶどう畑のテロワールと生み出されるシャンパーニュについて、ジャン・リュック・ウェベール・トリタン氏は、「ブジーは南向き斜面で表土の粘土層が厚く、濃厚で芳醇なシャンパンを生むテロワールです。アンボネイは南東向き斜面で、薄い粘土層の下の白亜質が実質的な土壌であるため、繊細でエレガントなシャンパンとなります。」とブジーとアンボネイが持つテロワールの違いと魅力、生み出されるシャンパーニュの品質に対する自信を語ります。
「ブジー (Bouzy) とアンボネイ (Ambonnay) という夫婦のような補完関係にあるこの 2 つのグラン・クリュ (Grand Cru) のフュージョンは、実際に夫婦間も親子間もとても仲の良い、この家族の姿と重なります。果実味、酸、ミネラル、コクといったあらゆる美味しさの要素が1本のボトルの中で響き合い、荘厳な多重和音を奏でます。」 (輸入元、ヌーヴェル・セレクション) と高く評価されており、アルフレッド・トリタンのシャンパーニュは、シャンパーニュの中でも、特徴の異なる 2 つの素晴らしいテロワールを融合することによって、別次元の美しさを生み出し、表現する逸品と言うことが出来ます。
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